再生可能エネルギー普及政策を考える
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2021/04/02
カーボンニュートラルに向けた課題
~太陽光発電のコストダウン~固定価格買取制度(FIT: Feed in Tariff)導入以降、再エネ、特に太陽光発電の設置が進み、日本は現在、太陽光発電は世界第3位の導入容量、再エネ全体では世界第6位となった。 続きを読む
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2021/03/23
再エネ・コーポレートPPA
~制度設計の視点から~再エネのコーポレートPPAとは、需要家(企業)と再エネ事業者の間で直接、電力購入契約(Power Purchase Agreement)を締結するというもので、具体的な形態は様々だ。 続きを読む
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2019/10/18
再生可能エネルギーの主力電源化と電力システムの持続可能性との両立
1.再エネ普及の目標と現状
平成30年7月に閣議決定された「第5次エネルギー基本計画」では、パリ協定における削減目標(温室効果ガスを2030年度に2013年度比▲26.0%)と整合した形で、 続きを読む
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2017/06/02
WWFジャパン「回答」へのコメント
今年4月に国際環境経済研究所のウェブサイトに掲載した「再生可能エネルギー100%は可能か~WWFジャパン『脱炭素社会に向けた長期シナリオ』の問題点~」(以下「問題点」という。)に対し、WWFジャパンは5月にウェブサイトにおいて回答(以下「回答」という。)を掲載した。 続きを読む
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2017/05/18
再エネ賦課金の抑制は可能か?
── 改正FIT法と非化石価値市場の創設(「環境管理」からの転載:2017年5月号)
再生可能エネルギー賦課金の増大が止まらない。先日公表された平成29年度の賦課金も、前年度比約2割の上昇である。 続きを読む
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2017/04/12
再生可能エネルギー100%は可能か
~WWFジャパン「脱炭素社会に向けた長期シナリオ」の問題点~はじめに
スイスに本部を置く国際的な自然環境保護団体の日本支部、世界自然保護基金(WWF)ジャパンは2017年2月、株式会社システム技術研究所への委託研究により、報告書「脱炭素社会に向けた長期シナリオ2017~パリ協定時代の2050年日本社会像~」をとりまとめ、公表した。 続きを読む
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2016/07/11
再エネ普及政策はどうあるべきか
── FIT法見直しの経緯と概要(「環境管理」からの転載:2016年7月号)
第190回通常国会にて「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(通称:FIT法)等の一部を改正する法律」が成立、6月3日に公布された。 続きを読む
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2016/01/29
固定価格買取制度導入の経緯・失敗の原点(その3)
(前回は、「固定価格買取制度導入の経緯・失敗の原点(その2)」をご覧ください)
4.施行後に顕在化した制度上の問題点
調達条件が事業者の言い値であったこと以外にも、固定価格買取制度を失敗に導いた制度上の欠陥が数々明らかとなってきた。 続きを読む
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2016/01/27
固定価格買取制度導入の経緯・失敗の原点(その2)
(前回は、「固定価格買取制度導入の経緯・失敗の原点(その1)」をご覧ください)
3.固定価格買取制度への道
1)RPS~太陽光余剰買取制度
2003年のRPS制度導入以降も、総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会注7) を中心に再生可能エネルギー導入拡大に向けた検討が行われてきたが、2009年の民主党政権発足までは、固定価格買取制度については慎重であった。 続きを読む -
2016/01/25
固定価格買取制度導入の経緯・失敗の原点(その1)
1.概要
再生可能エネルギーは、化石エネルギーと異なり地球全域に無限に存在するため持続可能で、また発電時にCO2を発生しないため地球温暖化対策として有効とされる。 続きを読む
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2015/12/08
「再生エネの買取制度」どう両立
導入拡大と国民負担制御(「日刊鉄鋼新聞」からの転載:2015年11月24日付)
太陽光や風力、地熱など再生可能エネルギーの利用拡大を目的に3年前に導入された固定価格買取制度(FIT)――再エネの利用拡大を促すきっかけとなった半面、太陽光の想定を超える導入拡大によって国民や企業の賦課金負担が増大しているという負の面も指摘されている。 続きを読む
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2015/12/07
総論 ―再生可能エネルギー 普及政策を問う―
再生可能エネルギーの導入拡大は必要だ。このことに異論がある方はいないだろう。しかし、どういうペースで、どの程度の国民負担を許容しながら導入していくかについては議論の必要がある。再生可能エネルギーはエネルギーを作る手段であり、目的ではないからだ。 続きを読む